2021/01/15 会員紹介 

CAPTA 会員紹介 №001 山中八寿子さん

CAPTAの運営委員として活動していらっしゃる山中八寿子(やまなかやすこ)さんを紹介します。鳥取市役所で要保護児童の対応に活躍され、定年退職後にCAPTAに入会してくださいました。

1 現在のお仕事を教えてください

2018年から子ども家庭支援センター希望館(児童家庭支援センター)で仕事をしています。ここでは、ケースワーカーや心理療法担当の専門職が種々な親御さんや子どもさんからの相談に乗っています。運営している法人の方針でお子さんのショートステイ・トワイライトステイの他、児童相談所からの一時保護委託を受け止める一時保護所を開設しています。

2 CAPTAでの役割・活動について教えてください。

運営委員会の委員として関わり、「子どもの虐待の予防と事案対応チーム」に参画しています。最近の活動では、鳥取県内19市町村役場の要保護児童対策地域協議会事務局にアンケートを取りました。現在集計しているところでホームページに掲載して、鳥取県下の関係機関、関係者の皆さんと共有しようとアイディアを出し合っているところです。

アンケート集計を概ね終わったところですが、「誰に何をどう伝えていきたい」かの話になり、最初は、行政の人たちにもっと知ってもらい、子どもたちや親御さんの力になってもらえたらと思っていましたが、多くの皆さんが、CAPTAの取り組みに賛同してもらい一緒に取り組みをしてくださったらいいなと思います。

3 前職の行政でのお仕事でCAPTAとの関りはありましたか? 

 大いに関係していました。特に、要保護児童対策地域協議会(市町村設置)の構成機関になっている市町村があり、なおかつCAPTAの構成員が会長を務めている自治体では、色んな意味で俯瞰的にみてもらえるというところがあります。実際に、子どもの実態や家族のことなど、よく知っておられる方が会長になっておられ、ありがたいと思っていました。また、毎年11月の子どもの虐待防止強化月間のオレンジリボンキャンペーンでは、楽しく啓発活動をさせていただきました。

 CAPTAの活動は、子育て支援の一環として取り組んでいる養育支援訪問事業(子育て世代の家庭に子育て経験のあるボランティアを派遣して、一緒に子育てを楽しむ事業)を委託しており、行政では、なかなか手の届かないところをCAPTAが引き受けてくださっているのはとてもありがたいと思っていました。

 定期的に同じ時間帯に同じ人が訪問してくださることは、待っておられる家族にとっては安心でき、何でも相談できる、そういう方が来てくださり、養育に自信が持てたり、安心できることにつながっていると思いました。マンパワーの面からも行政には難しいところです。そして、子育ての専門家として、色んな状況がわかられ一緒になって考えてくださるということは心強かったんだろうなあと思います。CAPTAは、行政と両輪だと思っていました。

4 CAPTA入会のきっかけは?

 児童家庭支援センターの役割とCAPTAが取り組んでいることは同じだと思っています。子ども家庭支援センター希望館に来たら当然、入会して一緒に活動することだと思っていました。

5 実際にCAPTAの活動に参加してどうですか?

 種々な職種の種々な立場・分野の方がおられ、専門的で、専門的だけど俯瞰的に見ることのできる団体だと思っています。専門家としてかかわってもらえるところもあるし、行政とは違う現場を知っておられる方々の集団なので、「そうは言ってもな」というところで、子ども達やご家族目線で考えることのできる団体だと思っています。行政では手の届かない、『痒いところに手が届く』という団体だと思っています。皆さんが『こうあったらいいなあ』、『こう思っている』というところに気づける団体だと思っています。また、市町村のことも県、国の動きもわかり、なおかつ子どもたちやご家族のこともわかる存在の集まりだと思います。

6 これからやってみたい活動はありますか?

 この度のアンケートでわかったことですが、自治体によっては、少人数で子どもの虐待にかかわっておられ、対応に悩むことがあるというお話を伺いました。複数人で話し合ったり、アドバイスをもらったりという機会が得られにくいとの事です。要保護児童対策地域協議会のメンバーとして、CAPTAが入っていますので、何かできるかもしれないと思っています。研修についても、鳥取県の市町村のニーズに合ったものが可能と思っています。

7 ストレスが溜まったときの発散方法は?

 今まではお酒を飲みながら仲間と楽しんでいました。でも、最近は新型コロナウィルス感染予防のこともあり、アルコール量が減っています。ここにきてからはストレスは減ってきておりますが、コロナ禍でまた違うストレスはありますね。

8 最後に、まだCAPTAをご存じでない方々に伝えたいことは?

 一緒に活動をしませんか? CAPTAは福祉や子どもの専門家の集団ではありません。どなたでも入会できます。

山中八寿子さんがいらっしゃる子ども家庭支援センター希望館の情報はここをクリック

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